「和木〜ドンデン山荘」トレッキングコース

和木からドンデン山荘

天然杉遊歩道を巡って、金剛山や雪畑山にも足を延ばせる
欲張り派にお勧めコース。

* 所要時間はあくまでも参考です。脚力や天候によって異なります。充分余裕をもって登山計画を立ててください。

コースの概要

和木〜石名の林道の最高点に石名天然杉の遊歩道入口がある。ここには簡易だが、トイレもあるし、駐車スペースも10台分くらいある。最近特に注目を浴びている天然杉は、登山客より観光客が行く場所になっているようだ。

遊歩道入口から初めは砂利道の作業道といった雰囲気の中を歩く。意外と観光客にはきついかも。縦走路入口が手前にあるが、10m程先に遊歩道入口があるので、どうせなら遊歩道を回ってから縦走を始めてもそんなに時間差はない。遊歩道中には見事な天然杉群がそびえている。これはこの地点が雲霧帯であり、冬には厳しい風雪が当たっている事を物語っている。

登山道への入口

エチケットトイレ。1回100円の協力金をお願いします

石名天然杉 駐車場

大佐渡石名天然杉遊歩道内の象牙杉、他にも家族杉・四天王杉・大黒杉・羽衣杉がある

遊歩道を出ると、縦走路の途中に出るが、どこまでが遊歩道で、どこからが縦走路なのか分かりずらいかもしれない。今後改善を期待して、縦走路を右に歩き出す。和木山までは展望のない登りで、頂上がどこかも分からないうちに通り過ぎる。まもなくすると金剛山へ行く分岐がある。ここに荷を置いて、金剛山へピストンする人も多い。往復で一時間余り余分にかかるが行程に無理が無いならお勧めしたい。金剛山は祠のある頂上で、展望も良いし、佐渡での三山詣り(金北山、妙見山、金剛山とする説と金北山、金剛山、壇特山とする説)では欠かせない山でもある。

和木山を過ぎると金剛山が覗く

金剛山へは約30分

分岐から程なく雪畑山への分岐が来る。佐渡の1000m峰のうちの一つだが、先を急ごう。先ほどの天然杉群に匹敵するような奇木、変木が出てくるが名はない。しばらくアップダウンのない樹林帯を行くが、足元が石の回廊のような狭い石畳が出てくる。ここが滑石と云われる所以であろう。その滑石の芝原でお昼を戴こう。ここから小芝園までもたいした登り下りはない。小芝園と云われる割には、芝生より野いばら園と云った方が良い位になっている。以前は芝生が多かったが、放牧の牛馬が減ったせいだろう。

風雪に耐えた奇木。登山道には多数見られる

雪畑山入口

樹林帯を過ぎると芝原が広がる。芝尻山から、大滝山まで一帯がドンデン高原である。この広大な芝原に以前は馬が100頭、牛が50頭もいたと云うから驚きだ。その牛馬が毒草であるシャクナゲやツツジを島の様に残して芝生の広場を作りだしたというのだから感嘆してしまう。人の放牧と云う畜産の営みが、山の稜線上に見事な芝原を作りだしたという。人が牛馬を通して、火山灰地の荒れた土地を治山と観光の両面の手助けをした好例であろう。とは言っても何よりここにドンデン池という牛馬の水場があった事も一因であろう。ドンデン池からドンデン山荘まで、タダラ峰を登って尻立山で一服してもすぐだ。

芝尻山から金剛山を望む

論天山より尻立山を望む

記号の説明

和木縦走路は残雪多し!林道石名~和木線は積雪のため通行不可。 例年4月末~5月連休の頃は、残雪が多く登山道が確認できません。特に雪畑山周辺が道迷いされる場所です。この頃に計画されます方はGPS等は必須です。

(令和5年12月12日 現在)

登山口へのアクセス

積雪多し通行は不可。5月連休にレンタカ―等多く見られますが、除雪がされていないため和木登山口や石名天然杉には行けません。よく確認をお願いします。 来春より3年間、道路の改修工事に伴い和木集落(両津側)からの通行のみとなります。相川方面への通り抜けは出来ません。また、相川側からの乗り入れも不可となります。

(令和5年12月12日 現在)

地図の入手

詳しい地図「トレッキングマップ」を無料でお送りします。佐渡トレッキング協議会までご連絡ください。

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